なぜ肥満治療の薬が無いの? ~肥満は病気じゃないの?~
かつて太っていたことがある私は、常々こう思ってきました。
なぜ肥満治療の薬が無いの?
これを聞くと皆さんは「肥満は病気じゃないから」とおっしゃるかも知れません。
本当にそうでしょうか?肥満は病気ではないのでしょうか?
平成28年の国民栄養・健康調査では肥満者(BMI 25以上)の割合は男性 31.3%、女性 20.6%であり、この10年間は男女とも有意な増減はみられないとの結果が発表されました。
個人的には「思ったより肥満と判断される人が多い」と感じました。
肥満は見た目や、体重の問題以上に、驚くほど多くの病気を招く要因になります。
以下の通り、少なくとも11もの病気の原因となるというのです。
【肥満とはあらゆる病気を体に呼び寄せる】
どういう事かと言うと、脂肪を体の中に溜めこんだままでいると、まず最初に高血圧、高血糖という症状が出てくる。
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そのまま放置しておくと、血液にも代謝異常がみられるようになり、体が正常に機能しなくなる。
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糖尿病や心筋梗塞、脳卒中という、命に係わる病気が発生する可能性がどんどん高くなる。
【肥満でいると、ガンのリスクが急激に高くなる。】
今では、日本人の2人に1人の50パーセントの確率でガンにかかると言われていて、3人に1人はガンで死ぬと言われています。
そして、そのガンになる理由が、1位は喫煙で、2位が肥満だそうです。
肥満でいると、新陳代謝が悪くなってしまうので、ガンのリスクが急激に高くなるそうです。
生活習慣病なんかは肥満が原因という意識はありましたが、ガンの原因も肥満が多いとは意外でした。
肥満がここまで様々な病気の原因となり、がんなどの命にかかわる病気も引き起こすという事実がありながら、それでも『病気』と認識されないのはなぜでしょう?
不思議でなりません。
もはや肥満は病気の原因ではなく、病気そのものなのではないでしょうか?
【日本の肥満治療の現実は】
しかし現実には肥満が原因で上で述べたような様々な病気になり、病院に行っても肥満そのものを治療することなく、それぞれの病気に合わせた薬を出されるだけ。
私の知り合いにもいますが、糖尿病や高血圧その他諸々の病気で通院し、毎回両手に持ち切れないほどの薬をもらってくる人が結構います。
あれだけ大量の薬を飲めば、逆に病気になってしまいそうです・・・
そして医者が言うのは「食事に気をつけて、運動をして痩せてください。」ということだけで、患者もそれを鵜呑みにして従うだけ。
日本では医者の側にも患者の側にも、肥満そのものが病気という意識が無いのでは無いかと思います。
でも世界的に見れば、NIH(アメリカ国立保健研究所)やWHO(世界保健機関)等の有力な医療関係者たちは既に『肥満=病気』ととらえ、対策に乗り出しています。
そして肥満そのものを解消して痩せさせる肥満治療薬がすでに開発され、多くの国で使用されています。
世界トップクラスの医療水準を持つ日本でも肥満治療薬は開発可能なはずですし、本来ならすでに普及していてもおかしくないんです。
ではなぜ、日本には肥満治療薬がないのでしょうか?
それは肥満治療薬の開発、販売を望まない人達、肥満治療薬が一般に普及し、肥満に悩む人達が減ってしまうのを望まない人達がいるからです。
その人達の意向を受け、厚労省は肥満治療薬の開発、承認にストップをかけているのです。当然消費者にはその事実は伏せられています。
ではその肥満治療薬の普及を望まない人達とはどのような人達なのでしょうか?
簡単に言ってしまうと、「肥満治療薬の普及でもうからなくなってしまう人たち」です。
【その1:肥満関連疾患の製薬会社及び医者】
最初に述べた通り、肥満は糖尿病・高血圧・動脈硬化・高脂血症等の生活習慣病をはじめ様々な病気の原因になります。
これらの病気になったら、それぞれ薬を飲んで治療しますよね?
実際に山のように沢山の種類の薬を飲んでいる方もいると思います。
でもなぜその根本原因の肥満を薬で治療しないのでしょう?
個別の病気の治療薬を何種類も飲ませるくらいなら、肥満治療薬で根本的な原因である『肥満』を解消してしまえば手っ取り早いんじゃないの?と思うんですが・・・
私には医者・製薬会社が、あえて目をつぶって肥満治療薬を開発・販売しないようにしているとしか思えません。その理由は
肥満治療薬で痩せて生活習慣病が治ってしまうと
肥満関連疾患の治療薬が売れなくなるから
実は生活習慣病関連の市場規模は2兆数千億円あるとされています。
肥満治療薬で肥満の人が減ると、肥満関連疾患の治療薬の売り上げも激減するでしょうから、医師、製薬会社が肥満治療薬を売りたくないのもうなづけます
【その2:ダイエットサプリメーカー】
肥満治療薬が存在しない日本では、痩せる=ダイエットサプリという考え方が浸透しており、ダイエット関連産業の市場規模は2兆円もあるといいます。
そのような巨大市場を抱えるサプリメーカーは
肥満治療薬で痩せる人が増えてダイエットサプリが売れなくなると困るので
何としても肥満治療薬を阻止して、ダイエットサプリを売り続けたい訳です。
国もトクホや機能性表示食品を推進して、その後押しをしています。
【潰された日本のダイエット薬】
冒頭で日本に肥満治療薬は無いと言いましたが、実は数年前に武田薬品が『オブリーン』という肥満治療薬を開発し、厚労省から承認を受けるところまでいったことがあります。
しかし、4年以上経過した2017年12月現在発売されておらず、その噂も聞こえなくなってしまいました。
発売されなかった理由は「ダイエット効果が期待されるほどではなかった」からとされていますが、業界内では別のうわさが飛び交っています。
「オブリーンが普及して痩せる人が増えれば、上で述べた通り肥満によって引き起こされる病気の治療薬やダイエットサプリが売れなくなると、製薬会社や業界各団体から圧力がかかり、発売中止に追い込まれたのではないか、というのです。
生活習慣病関連市場とダイエット関連市場との売り上げ合わせて4兆数千億円以上。
この巨額な市場を失いたくないがために、日本では肥満治療薬が開発、販売されないのです。
ここまで読んでいただいて、なぜ日本に肥満治療薬が存在しないのかはわかっていただけたと思いますが、世界的にはどうなのでしょうか?
【日本以外では肥満治療薬は常識!】
実はアメリカやヨーロッパ、その他の国の多くでは、肥満治療薬を飲んでの痩せることは常識となっているんですよ。それは肥満=病気と認識されているからです。
日本では痩せる=ダイエットサプリという考えが一般的ですが、よく考えてみてください。胃が痛い時は胃薬を飲み、風邪をひいた時は風邪薬、頭が痛い時は頭痛薬を飲むはずです。病気になったときサプリを飲んで治そうとするでしょうか?普通は病院に行ったり、薬局で薬を買って飲みますよね?
なぜ肥満だけが違うのでしょう? 先ほど上で述べた通り、製薬会社やサプリメーカーの思惑で、消費者は肥満は病気ではないと思わされ、太っているからといって薬で痩せるのは良くないんじゃないの?と心の中でブレーキをかけているのではないでしょうか。
そして肥満治療薬というものが認知されていない日本では、サプリメントが薬と勘違いされ、さも痩せる効果があるように思わされ、売りつけられているのです。
何度も言っているように、肥満=病気と考えれば、サプリではなく肥満治療薬で痩せようというのはごく当然の事なのです。
日本で一般的な病院が、外科・内科等の診療科に分かれているように、肥満治療薬が一般的となっている国では、肥満治療専門の診療科が存在し、専門のドクターが肥満治療薬を処方し、多くの肥満に悩む方々が痩せて健康を取り戻しています。
【肥満治療先進国 のタイでは】
実はタイでは、大病院の多くに肥満治療専門の診療科が存在し、20年ほど前から肥満治療薬が処方され多くの人が利用しています。また肥満治療薬以外にも、「胃バイパス手術」「ラップバンド手術」「胃切除術」といった、」日本ではまだあまり一般的ではない高度な肥満治療が一般的に行われています。
そしてタイは肥満治療先進国として注目を集め、世界中から多くの人々が肥満治療目的でタイを訪れているのです。肥満治療という分野においてはタイは日本をはるかに凌駕するレベルに達していると言っても過言ではありません。
また大病院だけではなく、街中に多数存在する美容クリニックでも肥満治療専門医、薬剤師が常駐し、個別にカウンセリングした上で肥満治療薬の処方を行なっています。
【肥満治療薬の安全性は?】
各国で様々な肥満治療が販売される中でも、効果が高いといわれているのがタイの肥満治療ですが、ネット上ではネガティブな情報も見受けられます。実際のところはどうなんでしょうか?
「タイ 肥満治療薬」で検索すると、厚生労働省の注意喚起を促すサイトがあり、そこでは「タイ製の肥満治療薬で健康被害が発生しており、中には向精神薬等を含有するものがある」と述べられています。
でもよくよく調べると、被害に遭ったという人は睡眠薬や抗うつ剤と合わせて飲んでいたり、全く食事を取らずに薬だけ飲んでいたりと、「そりゃあ体調崩すでしょ」と言いたくなることばかりです。
市販の風邪薬だろうが何だろうが、決められた用法・用量を守らなければ体調を崩すのは当たり前です。
また先日一部のメディアで以下のようなニュースが報じられました。。
タイ製「飲めばやせる」ダイエット薬が危険 東京都と厚労省が警告
https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00378641.html
これだけ見ると、「やっぱり薬で痩せるのって危ないんじゃん」と思うかもしれませんが、よくよく見ると非常に大事な情報がこのニュースの裏にはあります。
メディアの取材を受けたという「MDクリニック」側は、自分たちが開発した薬ではないと否定しています。
つまり今回の問題の原因は、健康被害を受けた方が出所のわからない肥満治療薬のコピー品を飲んでしまったのではないかということなんですね。
どんなに安全とされる薬でも、医薬品である以上100%安全ということはありません。
使用する消費者の側も十分に注意する必要がありますね。
いかがでしたか?
なぜ肥満治療薬が日本に存在しないか、少しはお分かりいただけたでしょうか?
- 実際の肥満治療薬はどのようなものがあるのか?
- 痩せる効果はどれくらいか?
- 安全性はどうなのか?
- どこでどのように入手出来、価格はいくらぐらいなのか?
その他、肥満治療薬について具体的に知りたい方は是非